診療圏調査の手順と活用法

開業場所を選定するうえで一つの重要な指標となる診療圏調査の手順と活用法について解説します。

診療圏調査とは

診療所を開業する場合、はたしてその場所で開業が成功するかどうかを分析する必要があります。その分析の基礎になるものが「診療圏調査」です。
例えば、通常、商店の出店に際しては、エリアマーケティング調査を実施して、どの地理的範囲まで訴求力が及ぶか(商圏)を想定し、商圏内の世帯数、年齢構成といった諸要素に購買率を掛けて売上見込みを算出し、経営計画の根拠とするといった手順を踏みますが、診療圏調査も考え方の基本はそれと同じです。

地域特性について

地域特性としては、その地域の歴史や方言、特産物などその土地ならではの文化として、様々な要素が考えられます。
こうした地域の持つ特性、他の地域との差異を充分に加味する必要があります。
これらの地域特性が発生する要因としては、
1.地勢、気候、自然、面積、交通などの自然環境
2.沿革、歴史的背景
3.人口構成、人口構造
4.地域経済(産業構造)
の大きく4つが挙げられます。

診療圏調査の主たる5要素

診療圏調査を構成する要素として大きく5つあげられます。立地調査・診療圏設定・人口動態調査・競合調査・推計患者数の算定の5つの要素について調査を実施します。
診療科目や開業形態(新規開業、継承開業)、物件形態(単独開業、医療ビル、医療モールなど)によっても評価のポイントが異なり、開業後の医院経営を見据えた高度な判断が求められます。
経験豊富な専門家などの助言を参考に、診療圏調査で得られた情報を基に地域特性と現状および将来の動向の把握をおこなう必要があります。
ここでは、それぞれの要素におけるポイントを簡単にご説明しています。

立地調査

開業場所が人通りの多い場所にあるか、交通手段は何か、周辺に商業施設はあるか、等を調査します。

診療圏設定

地理的な要素を鑑み、診療圏の設定を行います。

人口動態調査

診療科目に対応する人口は多いか、人口は増加傾向か、 男女・年齢別での人口構成、などを調査します。

競合調査

診療圏内に競合はいくつあるのか、どこにあるのかを調査します。

推計患者数の算定

上記の人口動態調査、近隣調査を元に、厚生労働省からの資料を加えて、1日あたりの推計患者数を算出します。

信頼できる診療圏調査のポイント

・河川や大型線路などを考慮した診療圏設定
・地方都市等、車移動が中心となる地域での診療圏設定
・最新版の統計データを用いた、人口動態調査
・距離、位置関係による近隣医院の競合力調査
・開発計画や人口推移など、将来に目を向けた診療圏調査

Case1.地形の考慮

Case2.アクセス手段の考慮

このように、新規開業にとって重要な要素である立地選定を充分に検討するためには、診療圏調査の実施が必要となります。更に、調査の信頼性を高めるためには、地域特性や将来の 動向も踏まえた診療圏調査であることが大切です。信頼性が高い結果を充分に読み込むことで、診療圏調査は立地選定の検討に大きな役割を果たします。

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