この中で最重視するのは『面接』です。しかし、忙しい開業前の限られた時間内で応募者すべてに面接をするのは不可能です。書類選考の段階で優秀な人を絞り込まなくてはなりません。
(1) 履歴書等による書類選考のチェックポイント
応募者の見極めは、応募書類の確認から始まります。短期間で職場を変えている人は、協調性が無かったり、飽きっぽかったりするので要注意です。職務経験の有無をしっかり確認するようにして、その際に外来の経験のある看護師は、貴重な戦力となりますのでチェックが必要です。その他に診療科目の経験や出身校、取得資格の確認を行い、また、誤字脱字が多く書類に不備がある応募者は、その段階で選考対象から外しておきます。
- ① 経歴のチェック
- ② 履歴書内の必要記入事項の漏れのチェック
- ③ 誤字脱字の有無
- ④ 誠意、積極性、表現力が感じられる文面であるかのチェック
(2) 面接までの待ち時間の活用
医院のスタッフ募集の場合、診療圏内に住む近隣住民が応募者してくることがよくあります。このことは、将来、自院の患者になる可能性のある人を、採用試験の結果断るというケースも生じてくることになります。そのため、採用試験・面接において不快感を与えないように十分配慮する必要があり、面接を短時間に段取りよく進めるためには待ち時間を利用して応募者にアンケートを記入してもらうなど工夫が必要です。
アンケートの内容が履歴書と重なる部分もありますが、短時間で書類を記入させることにより、正確さや履歴書との整合性も確認できるので有効に活用しましょう。
(3) 筆記試験の実施
筆記試験としては、一般教養・性格テスト・作文のうち自院にあったものを選ぶと良いでしょう。性格テストは、短時間での面接では、判断することが難しい求職者の潜在的な性格を把握することができます。極端に組織に馴染みにくい人の判別や応募者が多いときの選別などには役に立ちます。
作文のテーマは、①当院で何ができるか ②これからの医療のあり方等、医療に携わる上での理念に関係するテーマにすると、自院の理念と一致しているか確認できます。
(4) 面接のチェックポイント
面接時における応募者の見極めは、大変難しいことです。客観的な視点を保つ上でも、面接は複数の担当者をつけることが望ましいといえます。面接では限られた時間で相手を判断しなければならず、事前に面接チェックシートを用意して、質問事項をしっかりまとめておき、待ち時間に記載してもらったアンケートにも事前に目を通し、それを参考に面接を進めると良いでしょう。